植物状態の19年間 感覚も記憶もあった

http://jp.epochtimes.com/jp/2007/06/html/d23070.html

「動くことが出来なかったとき、私の身の回りで発生したことは全部分かっていました。ただ体を動かすことができず、話すこともできなかったので、毎日寝たきりで、気持ちがとても焦っていました。私を献身的に介護している妻の姿を見て、学校から帰ってきた子供たちが私の周りでうろうろしている様子を見て、隣の部屋で子供達が結婚式をあげた時の嬉しい笑い声を聞いて、孫達の可愛い顔を見て、私はとても焦っていました。言いたい事が何も表現できなかったからです。今、私は少しずつ昔のことを思い出しています」

 ただ見ているだけ、聴いているだけの人生。人に生かされながら、何も自分から表現することが出来ない人生。それが19年間。う〜ん。なんにせよ、良かった、良かった。
 むかし、サインフェルドで、植物人間(だったか、意識不明だったか)状態の友達の見舞いに行って、病室で奥さんと浮気を始めてしまい、「大丈夫、分からない、分からない、あ、動いた!」というひどいネタがあったなあ。そういうブラックなジョーク、アメリカ人好きなんだよな。
 それにしても19年は長い。こういうことがあると、安楽死なんて気楽に言えないな。