米マイクロソフトとヤフーが合併交渉・米メディア報道

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版
 ブッ、思わず驚いて吹きそうになった。何する気なんだ、こいつら。グーグル対抗でここまでやるという危機感をちゃんと持っているところが、どっちも偉いな。日本の会社じゃ、ありえないよ。
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マイクロソフトとヤフーが合併やインターネット事業統合などを目指した提携交渉を進めていることが4日明らかになった。両社のネット関連事業の売上高を単純合計すると年間90億ドル(約1兆円)弱となり、約100億ドルのグーグルと肩を並べる。パソコン用基本ソフト市場を独占したマイクロソフトとネットサービス事業の先駆者であるヤフーの提携交渉で、ハイテク産業の勢力図が塗り替わりそうだ。

 グーグルもあっという間に1兆円企業になったなあ。MSとヤフー合わせてこれも1兆円か。この世界で規模の論理ってどれだけどういう風に通用するんだろうか。サーバーの設備投資みたいな話だと、確かに意味はあるのかもしれない。でも、知名度という点では、どっちも知らない人はいない会社だし。旧世代の論理が新世代の論理に挑んでもなぁ。もっとも、OSとかアプリソフトなんかは、グーグルにぼかすかやられそうだし、MSとしてはここで黙っていられない、というのは正しい。
 一方、グーグルにしてみれば、二つまとめて叩き潰すチャンスかもしれない。グーグルにしてみれば、これはウエルカムな話で、MSが法人向けに同じ事を有料サービスでしっかりとやってこられる方がよっぽど嫌だと思う。ヤフーにしても、グーグル的な全てからの検索よりも、ある程度ポピュラーな信頼出来る範囲に限定しての情報提供みたいな方向に徹した方が、収益性を揚げるチャンスがあるだろう。
 提携で十分な話のような気はするな。それ以上のことをやってもうまく行く気はしないというのが個人的な直感。ただ、どちらも大企業なので、大企業的な論理で合併とか買収しちゃうようだと、内部の経営の論理が優先されたと言うことだから、どちらの会社も売りだな、と思う。