何故人は”はてブ”するのか?

 自分のはてなブックマークが815件にもなっているので、驚いた。余り深く考えずにポイポイ気軽に、その割にタグまで付けてブクマする癖が付いたら、こんなになってしまった。我ながら唖然。ブラウザーのブックマークはそんなに増えていない。個別のページのブクマしても収集つかないし、見にくくなるだけでうっとおしいから、最近ブラウザーのブクマは増えていない。でも、はてブのブクマだと、自分の家が散らかるわけではないから良いか、という公共心の欠如というか、家にゴミを持って帰るのは面倒だから、的な感覚でポイポイブクマしてしまう。ブクマすると、後から見ることは実際余り無い。でも、気になったものをブクマしておくと、いつかまた見ることができるから、ざーっと斜め読みしておくだけでいいや、というのが気楽にできて、精神衛生上良いのだ。これは、HDDレコーダーのTV録画や積ん読も同じだ。後で見るために記録する、という類のものは、いつか見ることができる、という安心感を確保するためだけで、幻想を手に入れる行為のような気がする。自分の自由時間は結局限られているので、その時間枠でできることは限られている。その時間枠をこえることができるという幻想のために、人は読まない本を買い、見ない番組を録画し、読みもしないページをはてブするんだと思う。