米のネットカジノ規制、再び是正勧告・WTO

テクノロジー : 日経電子版

ジュネーブ=市村孝二巳】世界貿易機関WTO)は30日、インターネットギャンブルを規制する米国の法律は不当だとして是正を勧告する紛争処理小委員会(パネル)の報告書を発表した。この件では2005年4月に確定した上級委員会(上級審に相当)の報告で是正を求められた米国がむしろ規制強化に動き、カリブ海の島国アンティグア・バーブーダが再審理を求めていた。

 アンティグア・バーブーダ。聞いたこともない小さな国の名前というのは、なんて素敵なのだろう。まるで、小さなメダルを集めている王様がいる国のような気がしてくる。横浜と同じくらいの面積で、人口7万人だそうだ。公用語は英語で、観光立国。在留邦人数は2005年1月時点で7人。絵に描いたような南の島だ。でも、ハリケーンでかなりダメージをくらったらしい。それだけ怖いなあ。アメリカから飛行機で4時間か。
アンティグア・バーブーダ - Wikipedia
Antigua and Barbuda / Homepage
アンティグア・バーブーダ基礎データ | 外務省

 アメリカのやり方も強引だが、マネー・ロンダリングの温床として使われたら?などと言い出すと、不安はある。もっとも、その気になれば何でもマネー・ロンダリングに使えるんじゃないか、と思うけど。ネット・ギャンブルはヨーロッパの会社が強いようなので、アメリカが危機感を感じたのではないか?と思う。でも、これはまともな議論の結果こうなったというのではなく、ロビー活動の成果だろう。
 ネット・ギャンブルは、海外では結構スゴイらしい。2005年のネット賭博の売り上げが全世界で1兆4000億円。そんなもの、自分の家でやれたら歯止めが利かない人というのは絶対いるので、すごいことになるだろうな。日本は実は世界一のギャンブル大国で、総額では30兆円で自動車産業並み、中でもパチンコは年間16兆円の大市場であったりする。これと比して、アメリカの賭博産業の売り上げが4兆7千億円というのは、信じがたい。ラスベガスやインディアン居住区などの特区にしか営業を認めていないから、これで済んでいるんだろうな。そういう環境だから、ネット・ギャンブルへの需要があるんだろうな。
 そのギャンブル超大国・日本では、ネット・ギャンブルは余り話も聞かない。例え、日本でネット・ギャンブルを流行らせようとしても、余りにパチンコが身近すぎるので、家でPCに向かってポーカーするよりパチンコ屋に行ってしまうのではないかと思う。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20266089,00.htm