「叫」:監督 黒沢清

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監督・脚本:黒沢清
出演:役所広司小西真奈美伊原剛志、葉月里緒奈、オダギリジョー加瀬亮

 うーん。傑作。妙に論理的なので、安心してみることのできるこの黒沢流の怖さって、何なのだろう。恐怖って、訳がわからないものに対するもののように思いがちだけど、そうではない、恐怖というのは論理的に説明し、人工的に合成することさえ可能なのだ、と言わんばかりの、この手裁きの見事さ。その見事さが一番怖い所かもしれない(なんだか、自分でも何を言っているのかわからなくなりそうなややこしいこと言ってるな)。
 急に闇の中から亡霊が出てくる不意打ちの驚きの怖さが最初の怖さ。でも、これは何度も通じるわけではないので、出し惜しみしないで、例によって亡霊がちゃんと出てくる。こうなると、いないはずのものが見えて、しっかりと存在してしまう。御丁寧に空まで飛んで見せてくれたりする。こうなると、ほとんど落語かロシア文学のような荒唐無稽なばかばかしさに限りなく接近するのだが、その笑いが痙攣を脱しないうちに次の波が来る。次は、論理的な怖さで攻めてくる。締めくくりに反則すれすれのようなどんでん返しで、あっと怖がらせる。そこで一気呵成にむちゃくちゃなことを勢いでやって、解釈できないような、どうとでも解釈できるような、ラストシーンで判断不能に観客を落としこみ、唖然とさせたまま映画は終わる。見事。
 今回は葉月里緒奈と小西真奈美が良かった。やはり、亡霊は怖いくらいの美人じゃないと。葉月里緒奈だと、怖いくらいというよりも、本当に怖い美人なので、すごく良かった。でも、女優って、幽霊の役をやるのってどうなんだろうか?結構楽しかったりするんだろうか?やっぱり、本当は嫌だったりするのだろうか?最後のシーン、小西真奈美ってあんなに口が大きかったのかとびっくりした。「雨月物語」の田中絹代みたいな役だったんだなあ(分かる人にはネタばれだな、ま、ネタばれなんて気にしないで書いてるけど)。
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 こんなキャンペーンやっていたのか?!”絶叫女王と名高い「若槻千夏」さん”って、別に映画出てるわけでもないのに、訳の分からないことやってるのが何とも言えず可笑しい。