「知的財産戦略会議」とは何者か?

http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200701200318.html

 振興戦略では、日本の現状を「世界のスピードある変化と乖離(かいり)している」「潜在的な能力が十分に生かされていない」などと分析。「優秀な人材がコンテンツ業界に魅力を感じず、先細りになりかねない」と指摘している。

 再配信促進のほか、ネット検索ビジネスに日本の事業者が参入できるよう、日本国内でも著作権者の承諾なしに著作物のキーワードや索引の編集・利用を認める著作権法改正も明記。資金調達から作品の企画、販売まで一貫して手がけるプロデューサーや、業界に詳しい弁護士など人材育成にも取り組む。

 日本の現状が世界のスピードに遅れているのは、こと動画配信に限って言えば、法制度が整備されていないからではないと思う。確信犯的にリスクを撮るYouTubeのようなベンチャーがいないからだ。アメリカだって、あれが法律的に認められているという話は聞いたことがない。法律ではなくて、黙認するかどうかという行政の問題であり、リスクをとるやつがいるかどうかという産業界の問題であると思う。一体、誰がこういう議論をしているのだろうと思い、調べてみると、
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有識者
阿部 博之 科学技術振興機構顧問
安西祐一郎 慶應義塾
岡村 正 (株)東芝取締役会長
角川 歴彦 (株)角川グループホールディングス代表取締役会長兼CEO
川合 真紀 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授/理化学研究所主任研究員
久保利英明 日比谷パーク法律事務所代表/大宮法科大学院大学教授
下坂スミ子 下坂・松田国際特許事務所所長
中山 信弘 東京大学大学院法学政治学研究科教授
野間口 有 三菱電機(株)取締役会長
森下 竜一 アンジェスエムジー(株)取締役/大阪大学大学院医学系研究科寄附講座教授

 ……。なに、これ?東芝と三菱と電気会社のトップが二人。それから、角川。森下先生って、バイオベンチャーを上場させた人でしょ。遺伝子もコンテンツとして同列に論じるの?後は、理研は、研究員がアメリカからバイオのサンプル持ち帰って掴まった騒ぎがあったということなんだろうな。後は、JST,大学と法律事務所???何、この面子???(東芝は子会社のEMIがあるが、それを除けば)音楽業界無し。放送業界無し(まあ、これはよいのかもしれない)。角川を除けば、映画業界無し、出版業界無し。アニメとか、ゲームとか、まるで無し(麻生太郎外務大臣を数えなければの話だが)。コンテンツ業界と世の中でイメージされているのとは、ほぼ無縁の人々。こういう偏りきった面子で動画配信を語るのって、放送業界が良く許したな。安部内閣としては、そこの業界は顧みない、電機業界優先と言っているようなもんだな。
 何だか、おかしな話になりそうな気がしてならない。こういう何とか会議って、まず、人選でおかしなことになるんだなあ。誰を呼べばいいか分からないのか、敢えて意図を持ってこういう人選を行っているのか。