Sam Moore 'Premium Legend Soul Nights'@ブルーノート東京

BlueNote

 ブルーノート東京へサム・ムーアのライブを見に行ってきた。71歳の伝説を見に行くってどういうことなのか?とも、思ったけど、初めて行ったのでブルーノート東京の雰囲気含めて、楽しかった。もう、それだけでもいいんじゃないのかな。ピーター・バラカンさん、来てたけど、絶対来そうな人なので何の驚きもなし。ここのHPの言う通り、サンドイッチも旨かったし。
http://www.geocities.com/bluenote_t/
 バンドは、ホーンが4人、ドラム、パーカッション、ベース、ギター、キーボード、女性バックボーカル2人(ブルネットと金髪)と豪華な構成。最初、バンドだけで3曲インスツルメンタル、女性コーラス2人がステージに上がったところで、"Hold On"が始まり御大(G.馬場か?)がおもむろにいよいよ登場。詰め襟の学生服なのか、中国拳法なのか、よく分からないけど、変な服を着て登場。襟が苦しくてすぐに外してしまったけれど。前半は昔の曲、中盤は新譜から、ここで、一休みコーナーでバックコーラスの女性が1曲ずつ歌い、サム親父が戻って終盤、最後は"Soul Man"、ここで「ああ、疲れた、帰って寝たいよ〜」と泣きを入れると、すかさず、新譜のブックレットにも写真が出てた若い女性の敏腕マネージャーが出てきて、「何を言ってんのよ!さあ、一緒に歌ったげるからもう1曲歌うのよ!」と活を入れて、新譜の最後の曲、ビリー・プレストンの"You're beautiful"で締めくくるという構成だった。多分、この辺の構成は全部決まっているのだろう。大体1時間半くらいだけど、曲数は結構あったと思う。
 すぐ思い出せるのは、昔の曲からだと、"I Thank You"、"Soul Sister, Brown Sugar"、"When something is wrong woth my baby"といったところ。新譜では、Stingと競演した"None of us are free"、それから雨づくしで"I Can't Satnd the Rain"と"Blaim It On the Rain"なんかをやってた。
 70超えた(1935年生まれ)とはいえ、声はちゃんと出てるし、要所要所の聞かせどころは力を入れてみせてくれた。動きなんかは結構よぼよぼしてるけど、声はちゃんと出てる。でも、これが全盛時で、しかも、怪物のようにダイナマイトな相棒までいたのだと思うと、ホントにその時代に見てみたかったなあ、と思う。きっと、ピーター・バラカンは、ジミヘンを生で見たことあるくらいだから、サム&デイブの全盛期も見ているんだろうなあ。いいなあ。
 考えてみると、今彼みたいなテノールのパワフルなシンガーってあまりいないんだよなあ。すぐに思いつかない。実際、今度の彼の新しいアルバムでも、スプリングスティーンだったり、ボンジョビだったり、ポール・ロジャースとの競演だったり。なかなか、彼と掛け合い出来るほどの迫力があるシンガーいないんだよな。結構、これはプロデューサー的にも悩んだんだろうな。聴く方はどうしてもサム&デイブ的なダイナマイトなデュエットを期待してるわけだし、違うタイプの歌手や女性歌手との掛け合いもいいし、この人なら何を誰とやっても良いのだけれど、そういうサム&デイブ的なものへの期待に答えるために選んだのが、スプリングスティーンボンジョビとポール・ロジャースだったんじゃないだろうか。これが全部白人というのがちょっと寂しい。
 とにもかくにも、300人のキャパで生きた伝説を見る機会なんて早々あるわけではないので、行って良かった。今度は花道になるステージ向かって左側(入り口側)に席取りたいなあ。また行きたくなってきたな、ブルーノート東京。一応ジャズ中心だけど、今のジャズって色々あるわけだし。
 拾いものの月曜のセットリスト。大体、同じだと思う。

2006.11.13 - Blue Note, Tokyo
01. Soul Finger
02. Peter Gunn
03. Hold On, I'm Comin'
04. Knock on Wood
05. Soul Sister, Brown Sugar
06. Come On, Come Over
07. Rainy Night in Georgia
08. None of Us are Free
09. I Can't Stand the Rain
10. Blame It on the Rain
11. Ain't No Love
12. Tell Mama
13. Crazy
14. Can't Turn You Loose
15. Something is Wrong
16. I Thank You
17. Soul Man / Dance to the Music
18. You are So Beautiful

オーバーナイト・センセーショナル

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