World Beat 2006@日比谷野外音楽堂


 ああ、気持ち良かった。本日のセットリスト。

Jim Beam Flask×1
サッポロビール 350ml×1
焼きそば×1
ミネラルウオーター×2

 何しに行ったんだ?と、言われそうだが、野外で酒飲んで、でっかい音で音楽聞くのって、やっぱりそれだけで気持ち良いんだよなあ。「渋さ知らズ」も1度見たかったし。天気も雨も降らなかったし、涼しくて、風も気持ち良かったなあ。
 3時半過ぎに着いたら、もうガンガン音が鳴ってる。会場前にかけてる音にしては、やたら生っぽい。なんだ?と思ったら、渋さ知らズがリハーサルしてる(笑)。おい、おい、もう本気出してるぞ、大体お客が入っているんだから、リハーサルじゃないだろう(笑)?なんだ、このいい加減さ?もう、一発で楽しくなってしまった。リハーサルこうしてやってるということは、2番手で出てくるの?と思ったら、いきなりトップバッター(笑)。これは、野球で言えばですよ、試合前に全力で投げ込みしているから、先発じゃないのかと思ったら、堂々先発みたいなものでしょう。
 新日本プロレスの実況かなんかしてるアナウンサーがMC。AVEX筋でアルバイトみたいな感じでやっているのかなあ。何か変な感じ。うぜ〜。最初だけ、びしっとスーツで、司会を始めるが、客席後方から、渋さ知らズ・オーケストラが登場!白塗の山海塾風ダンサーが出現(男×2、女×2)!おお、まっ昼間のお天とうさまの下で、いきなりこれか!もう、外人のカメラマンは大喜びでかぶりつき。中央の段になっているところにダンサーは昇りスローな怪しい動き。もういきなり場内は異様な雰囲気。こちらも、いきなりウイスキーに手が伸びる。とにかく、大所帯のバンドなので、迫力がある。適当にソロがあちこちで入りながら、うねるような大迫力の音の洪水。ダンサーだけで、6人って、何なのだ?それでも足りなくて、MCは赤フンでございますわよ、おほほ。最高だ〜!
 演奏は大体最新のアルバムの曲が中心だったかな。「渋星」の(キング・クリムゾン)×(パーラメント)×(東京のスクエア感?)×(ぐちゃぐちゃ)みたいな感じが好きだったんだけど、今度のAVEXから出たベスト(?)は世界最強のチンドン屋みたいな音で、これはこれで楽しいし、夏のライブでこうして緩く聞くにはこういう感じも良いかなあ〜。あの女だてらのアルト・サックス、かっちょよかったなあ。ソロの途中、息切れてたけど、そこまでバリバリ吹いてる感じが、むしろああいうバンドだとちょうど良いし、全力感が気持ち良かったっす。
http://www3.alpha-net.ne.jp/users/poipoi/index/top.html

渋全

渋全

 で、次に出てきたのが、ROVO。始めて聞いたけど、なかなか良かった。バイオリン+キーボード+ギター+ベース+ドラム+パーカッションで、インストのみ。バイオリンとキーボードはなかなか流麗な音出すんだけど、リズムがすごくタイトで、そこの組み合わせが面白かった。
 渋さで盛り上がったので、のんびりとここは場外で買ってきた焼きそばを食って、ビールを飲みながら思いっきり緩く楽しむというペース配分。
ROVO Official Website
MON

MON

 暗くなってきたところで、いよいよKONONO No1の登場。Bjorkとレコーディングする/したんだってさ。5分くらいで飽きる(爆)。リズムが全部同じで延々と続くんで、段々頭がぼーっとしてくる。と、いうところから、突然気持ちよくなってきた(笑)。後ろの席だったんだけど、結構出ていく人もいて後ろは空いていたけど(トイレなのか、後ろのスペースで踊る為か、帰ったのかは分からないけど)、前の方の盛り上がり方は尋常ではない。多分、途中で帰った人は、飲みが足りないし、踊っていないんじゃないのかなあ。
 おばちゃんが腰振って踊りまくる。途中でお客さんをステージに上げて一緒に踊って盛り上がってた。最近は何かこういう盛り上がり方、なんかスゲーな〜。他に3人ダンサーが時々思い出したようには出てきて踊るんだけど、なんか、これもすごい踊り見せる訳でもないし、何か緩い踊りでいい加減で何だか嬉しくなってくる。「オドリマショー、オドリマショー!」とMCで煽る、煽る。あのアフリカのリズムって緩いので、盆踊りレベルのリズム感でも十分乗れるから、結構年寄りでも楽しめるのではないか?でも、それがいつまでも終わらなくて、段々魔術的なグルーブ感というかうねりが出てくる。その辺、音楽の文法というか、構造が全然違うんだろうな。
コノノNo.1|Konono No.1
Congotronics

Congotronics

 最後のアンコールは、渋さ知らズとROVOのメンバーも加わって、狂乱状態。ROVOのリズム隊が加わってリズムもタイト感が出て、渋さダンサーズがKONONOダンス隊に1対1のマンマークで勝負を挑み、ホーンとリケンベ(親指ピアノ)がブイブイ鳴り響き、それはもうこの世の終わりが来たかというような大騒ぎで私は恍惚としていましたでありますよ。水木しげる先生の「世界妖怪サミット」も真っ青ですね。そういえば、あの赤フンは子泣き爺みたいでイカしてますね。あ、それから、渋さダンサーズが無茶苦茶早い動きを見せるんで驚いたな。渋さのステージではもう音を聞いていないとしか思えないスローな太極拳みたいな動きなのに、あの脱兎のような動きは何なのだ?
 ああ、楽しかった〜。