のだめカンタービレ(15)

のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

 やっぱり、おもろい。14巻はまじめに悩んでまじめに練習に精を出すのでどうなることかと思ったが、これでないと。ここへきてターニャの濃さが際立ってくる。悪趣味なケバさとか、キャラクターの明確さがやはりいい。そう言えば、ここのところ巨匠を見ないなあ。ターニャに"くねくね系"のポジションを奪われた?
 それにしても、この人たちは何でこんなにエゴむき出しで、それが何故もこんなにも憎めないのか?といえば、みんな自分に素直だからなんだろうな。食いしんぼの話というのが、だれでも憎めないのに似ている。それから、人間エゴと欲望だけだとやっぱりただの獣なんだけど、ちゃんとクラシック音楽というのがあって、その修行でじたばたやっているというのが良いんだろうな。才能のない奴も出てこないけど、欠点や問題のない奴もいない。そこがやっぱり良いんだよな。
 ま、何といっても、この強烈なキャラクター群なんだけど。千秋とのだめはもう大体固まってしまっているので、この二人が主人公としても、今尤もいじりがいがあるのが、ターニャと黒木君だね。コンマスはどう扱ったものか、ほぼ1巻分時間を稼ぎながら考えていた節が。次はここが焦点になってきそう。
 アマゾンでマングースぬいぐるみ付の特別仕様で買ってしまった(バカか、俺は?)。「ギャボ!、ギャボ!」と、夜中に1人で鳴らして喜んでいると、さすがに危ないので、2,3回鳴らして止めた。