サッカーＷ杯（１）：オーストラリア：３−１：日本

　これで、多分、日本は今回は３連敗の可能性が８０％以上になったのだろう。じっくりと優勝争いの行方を楽しむことにしよう。２回もセーブすれば次はやられるだろうな、と思ってみてたら、案の定見事にやられた。相手ゴールキーパーのミスで取ったような１点を守りきって勝つよりも、ある意味清々しいかもしれないが、こういうことを考える国民のいる国は、はっきり言ってサッカーに向いていないだろう。サッカーはやはり、結果が全てで、何をしてでも勝った奴が偉い、という明日なき文化のスポーツで、プロセスが大切だ、とか、途中までは日本のサッカーだった、などと思う国民には向いていないだろう。やはり、選手だって、反応は見るから、『プロセスが良ければ、ファンも納得してくれる』などと甘えた考えを持ったら、何をしてでも勝とうとは考えずに言い訳を探すようになるに決まっている。ここで、ジーコや代表チームをどれだけ糞味噌に言えるか？というのが実は、今後の日本のサッカーにとって、重要なことなのかもしれない。そんなもの知ったことかという程度の一観客なのだが。
　まあ、日本を応援したいという気持ちはあるのだが、体格差を克服しようというチマチマしたサッカーを見せられるよりも、体格を利用し強引に攻めようというオーストラリアのサッカーが小細工を粉砕する様に心のどこかで爽快感を感じていたのも事実だ。強い奴が堂々と勝って何が悪いのか？素朴な愛国心的感情と、正しいものは正しく強い奴は強い、という論理に対する素朴な肯定感が、心の中で相克する。というのも、非国民の正直な気持ちだ。