ゴルゴ13(140)

ゴルゴ13 140 (SPコミックス)

ゴルゴ13 140 (SPコミックス)

 あれ、139巻っていつ出たんだ(笑)?!
 それにしても、ゴルゴという謎は永遠にとかれることのない謎なのだろうか。このシリーズはゴルゴ13とは何者なのか?と言う謎を永遠に宙づりにすることで成立しているわけだけれど。その一綱なスタイルがここまでこの長寿マンガを支えているのだが、最終回にはこの秘密が明かされるのだろうか?多分明かされないことで、美学を貫くんだろうね。
 でも、この巻の最後の話では、馬の弁償まで律儀にしちゃう。「1億人の蠢き」でも、「”虎は死しても皮を残す”ぞ」なんて言っちゃう。段々、どんな仕事=狙撃でも引き受けるが、仕事以外では人に迷惑をかけないし、言われればなんでもやるけど事実認識を間違えているわけではない、と言うそれなりに間違ってはいない殺し屋、と言うゴルゴ像が前に出てきていて、それもなんだかなあ、と言う気がする。単なる真面目な実はいい人のサラリーマン殺し屋じゃネエか、そんなの?と言ってはいけないのだろうか?
 まあ、ここまでメジャーになってしまうと、あんまりエグい悪いことするのもなァ、というのもあるのだろうし、本当に最低の悪い奴だったら、何が面白いのか?というのもあるんだろう。今の時代にそんなに簡単に殺しても良いくらい悪い奴というのを考える方が難しいとか、そういう事情もあるんだとは思う。ある意味、こういうマシンに徹することで、ゴルゴがますますゴルゴらしくなるというと声もあるんだとは思う。
 でも、何かな〜と思うのは自分だけだろうか。