電磁波吸収サボテン


 昼飯を食いに出かけたついでに、「ケレウス・ベルーヴィアヌス」購入。何か、偉そうな名前だ。¥945也。電磁波を吸収する力が強いらしい。というのは形を見れば尤もらしく聞こえる。アンテナのような突起構造に加えて、細い棘がいっぱい生えているのだから、これ一つ一つが避雷針の役割を果たすわけで、鉄分などの誘電率の高い元素が多く含有されていれば、それは電磁波を吸収しそうだ。だから面白いかと言われれば、その電磁波吸収が目に見えるアウトプットにならないので、余り面白くないのだが。じ〜っと、『電磁波吸収して大きくなれ、大きくなれ』と念じながら睨みつけても、別にサボテンが答えてくれるわけでもない。形状も何だかグロテスクだ。沢山のサボテンの葉がもこもこと我先にと争って、内側から湧きだしているようで、生命あるものは全て自分のためのエゴに突き動かされて生存しているのだなあ、という思いにとらわれる。