STEVIE WONDER『SONGS IN THE KEY OF LIFE』

1976年にリリースされ、全米アルバム・チャート初登場1位、その後14週間連続トップを独占した大ヒット作『キー・オブ・ライフ』。この2枚組のアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの最高傑作であるのみならず、ポップ音楽史上に輝く名盤として、語り継がれている。今回GyaOでは、この歴史的名盤が誕生するまでのプロセスをマルチ・トラックを再生しながら、スティーヴィ本人やレコーディングに参加したミュージシャン、エンジニアのほか、関係者のインタビューを交えて解明していくドキュメンタリー映像を放送。乞うご期待!

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 面白かった。あの独特のスティーヴィー・ワンダーの楽器の触れ方見てるだけで、感動もの。彼の場合、盲人独特の音感と言うことが言われるけれど、盲人独特の触覚というのもあるんじゃないだろうか。触れることが出来そうな存在感を持つあの圧倒的な音がこうして生み出されたのか、ということが参加したミュージシャンやエンジニア達のreunionと彼の話から伝わってくる。それにしても、寝るのは4日に一度というのは、地球の自転周期を全く無視したペースだ。彼はやはり他の惑星からきた生命体みたいなものかもしれない。時計遺伝子を測定してみたらどうなるんだろう?チベットの修行を積んだ高僧は体温をコントロール出来るなんて言う話があるけれど、この人もそういう域に達しているのかもしれない。レコーディング中に仏教徒のお祈りをみんなでしたなんていう話をしてたけれど、この人はやはり神がかっていたのだと思う。それも、やはりサイケデリックとかヒッピーではないし、どちらかと言うと仏教的・スピリチュアルな方向だったのだろう。

Songs in the Key of Life

Songs in the Key of Life

 生命の素晴らしさなんて、普段絶対感じること無いけれど、これ聞いているときだけは、「ああ、生きているって、それだけで素晴らしいことなんだ」と思わず感じてしまう。素晴らしいのは、スティーヴィー・ワンダーの音楽なのだけれど、その音楽自体ではなくて、生きていることが素晴らしいのだ、神は素晴らしいのだ、と思わせてしまうところが彼の偉大なところだ。インタビューの中で、「彼は神のために席を空けておく」と言っていた人がいたけれど、これは本当にその通りだと思う。