「大人」:東京事変

大人(アダルト) (初回限定盤)(DVD付)

大人(アダルト) (初回限定盤)(DVD付)

 最近の習慣で、買ってくるといきなりリッピング。透明人間は、随分かわいらしいアレンジ。"Dynamite In"の怒濤の迫力と比べると意外な感じ。じっくり聞き込まないと、こういうのは最初違和感で拒否反応おこしがち。パラパラ曲から曲を拾って聞くと、随分ピアノが立っているサウンドという感じ。一つ一つの楽 器の音がクリアになっているというか、アダルトコンテンポラリーというか、ムードジャズ的というか。なるほど、「大人」という感じ。基本的に椎名林檎サウンドって、フェイクの魅力という感じがこれまであったけれど、随分本格的というか、バンドとしてこうしたか、という感じ。バンドのメンバーが同じだったらこうはならなかったでしょうねえ。これ以上は、じっくり聞き込んでからだな。
 で、風呂にも入って落ち着いたところで、ちゃんとCDかけて聞きながら第一印象。

1.秘密

 CDが音飛びしてるかのような、どっ、どっ、どっ。

2.喧嘩上等

いきなりジャズっぽいアレンジ、スキャットっぽい歌い方。”「喧嘩上等」PVを1/21〜28期間限定フルストリーミング!椎名林檎からのコメントも公開します!”だそう。後でアクセスしてみようっと。

3.化粧直し

 ボサノバ?

4.スーパースター

 何か、卒業式シーズンにぴったりの名曲という感じ。アンコール1曲目とか、最後の曲のちょっと前で盛り上げるのにいいような向きの曲って感じ?泣きのメロディー、ギターもむせんでいます。

5.修羅場 adult ver.

 アレンジはシングルよりこっちの方がしゃれているな。歌い方も、賛否両論のアニメ唱法を捨てて、正面からきたかという感じ。でも、キーボードとギターが変わると全然違う音になるねえ。本当に大人じゃん?これ。でも、歌詞読みながら聞いたら、また印象変わりそう。ライブはどうなるんだろう?

6.雪国

 これも得意のムード歌謡路線。大、大人じゃん、ど、どうしたの、林、林檎ちゃん?相変わらず、業が深い歌い方と歌詞だけど、サウンドが大、大人だ。

7.歌舞伎

これも凝った音。

8.ブラックアウト

ちょっとファンクな曲。キーボードが渋い味出してる。

9.黄昏泣き

ダバダ焼酎飲みながら書いてるけど、この音ならスコッチが良かったかも、…。おい、これ、東京事変だろ?!でも、ダバダ焼酎旨いな。栗焼酎ならではのこのまろやかな味わいと言ったら。う〜ん、旨い。

10.透明人間

 お、ベースからきましたか。師匠の曲だからねえ。こうして、1枚通して聞くと、このアレンジでぴったりという感じだなあ。コミカルで面白いアレンジ。

11.手紙

 これも名曲っぽい。ひょっとして、これから椎名林檎ユーミンみたいになっていくのだろうか?
 全体通して聞いて、もうこれは本当に大人の音のアレンジ。轟音ギターのロック、と言う世界から随分変わったようだけど、これまでも、ソロ時代からこうしたシンガーソングライター的な世界観の曲もいっぱいあったんだよね。今回はそう言う静の部分にバンドとして焦点を当てたという感じになっている。ギターも聞かせどころはやってくれるけれど、第二期東京事変はキーボード主導のバンドという印象。ライブでは、過去の曲もやるんだろうけど、どうなるんだろう?これ、コアなファンにしてみれば、所謂問題作と言うことになるんだろうな。聞き込んで見ないと、なかなか好きか嫌いか言えない、という感じ。
 「スーパースター」って、同じタイトルの曲がくるりの新しいアルバムにもあったし、「手紙」はサンボマスターの今度のシングル。偶然だけど、ちょっと面白い感じ。