「BECK」

BECK(24) (KCデラックス)

BECK(24) (KCデラックス)

 ここで途中まで読んで、その後本屋で続き買ってきて1日で全部読んじゃったよ(まだまだ続いてるけど)。このマンガ気にはなってたけど、タイトルが余りにも何なんで(最初の方でもバンドの名前を決めるところで出てくるけど)読んでなかった。最近本屋はどこもビニール巻きだから、マンガ喫茶行くしか無いんだけど、家で読めれば一番楽チン。読みたいものがないとか、誰かが読んでいると言うこともないし。「立ち読み」で読めるとやはり読んじゃうんで、結局、途中まで読むと結局全部読みたくなっちゃうな。絵に描いたように思うつぼだけれど。これを顧客層の拡大と考えるか、販売機会の損失と考えるか?
 この"www.464.jp"って、本当に著作権大丈夫なのかなあ?でも、ちょっと表示サイズが大きくて、PCの画面ではスクロールしないと全部読めないんだよなあ。これをW-ZERO3で読めば最高だなあ。
 バンド物って、必ず嫌がらせするメジャーな嫌な奴と喧嘩の話なんだよねえ。そう言うお約束はきっちり踏んでる。でも、出てくる洋楽が結構凝ってる。その割に絵が幼い顔で、その辺にちょっとギャップ感ある。ただ、バイトとお金の苦労話がみっちりで、そこら辺がすごくリアル。これが劇画調だと、しみったれた話になるから、こういう絵で良いのかもしれない。
 出てくる楽器とかバンドとか場所とかきちんと書かれているのが良い。ファミレス"Doors"って、思い切り笑った。表紙のジャケパロも良い。こういうのやってると、どうしても楽屋落ちか、分かる人だけ分かってくれればいいと言う自己満足に陥りがちなんだけど、正面切ってやっているから、ああ、この人本当に好きなんだなあ、これやりたいからやっているんだなあ、と感じる。
 それから、弾痕のあるギター(そんな状態になって本当にまともな音が出るの?とか言ってはいけない)とかメンバー全員が同じ夢を見るとか(里見八犬伝とかアストロ球団みたいだ)、すごく面白い。バンドのメンバーや登場人物にそれぞれ、ストリー展開の中できちんと見せ所の部分があるのも、話を面白くしている。いつの間にか、ユキエのあこがれの彼女が年上の女の子から妹に何となく変わっちゃうのも、話の展開が伸びたから、というご都合もあるんだろうけど、リアルといえばリアル。
 それにしても、バンド物のマンガって、やっぱりこのバンドはどんな音のバンドなのか、分かると言えば分かるような気もするけど、結局分からないんだよねえ。レッチリを醤油味にしたようなバンドなのかな(って、それどういう音だよ)?
BECK MUSIC GUIDE (KCデラックス)

BECK MUSIC GUIDE (KCデラックス)