アングラの意地、唐十郎さん紫綬褒章辞退していた

 やはり、これは筋論としては正しい。でも、辞退したというのはどうか?というと微妙な気もする。最も、自分から辞退しますと記者会見を開いた訳でもない。まあ、勲章なんてもらう心配もない人間がああだこうだ言っても仕方ないけどさ。権力をコケにするために、辞退します会見というのも有りだろうなあ。わざわざ辞退したことを一切人に言わないというのも、一つのやり方だろうな。でも、記者に聞かれて辞退していたと認めるってどうなの?聞かれれば隠す必要はない、といえば聞こえは良いけど、聞いて欲しくて待ちに待っていたみたいな嫌らしい感じもする。結局、こういう選択肢のどれを取れるかは、当人のキャラクターと当人のセルフイメージの問題なんだろうと思う。
 それともう一方で、こういう辞退しそうな人への打診というのは、どうなんだろう?やっぱり辞退されると困るから、事前に打診と言うことなんだろうな。じゃ、本当に拒絶しようと思ったら、発表させておいて受賞拒否というのが一番強烈なのかな?そこまでやると売名行為だな、逆に。こういうのは微妙で立ち振る舞いが難しいね。