糸井重里とiPod

http://www.apple.com/jp/articles/interviews/itoi/index.html?cid=AOSA40000014897
良いこと沢山言っているので感動。

ところがあるとき、知り合いの車で出かけることになって、そこでビートルズ全曲をシャッフルで聞かせられるという体験をしたんですね。そのシャッフル加減がすごくよくて、「これ、僕の車にもつけられる?」って聞いたら、「iPodがあればできる」っていうんですね。もうその瞬間から、iPodの意味が変わっちゃったんですよ。後から聞いたら、実はその人は僕がiPodを持っているのに使っていないことを知っていて、遠まわしにプレゼンテーションしたらしいんですね。それで自分でもやってみたら、これが簡単にできたんですよ! その2、3日後には3個のiPodを買ってました。娘や友達にあげるために(笑)。

糸井さんのお友達になりたい!何ていい人なんだろう!自分が持っていて嬉しいから、人にもあげたくなる。これは糸井さんの人徳か、iPodの魔力か?

家では、AirMac Expressでステレオに飛ばして聞いていますね。犬に留守番させるときには、ずっと音楽を流しっぱなしにしてるんですよ。そうすると犬もさびしくないじゃないですか(笑)。

糸井さんの犬になりたい(笑)!

iTunesは無料でダウンロードできるのに、ちゃんとビジネスになっている。そこに、インターネット的なものを感じますね。僕がやっているサイトの「ほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)」も同じなんですよね。もともと儲ける目的でやっているわけじゃないんだけど、結果的にビジネスにつながるという点で。

もともと儲ける目的でないものの方が儲かるのかなあ、宗教とか、教育とか。

ラジオ体操とかフォークダンスとか、結婚披露パーティに使うとか。特にお年寄りなんかにもいいんじゃないかと思いますよ。入院のお見舞いにいくときに、落語を詰め込んで、iPodごとどうぞっていうの、いいじゃないですか。

ラジオ体操は一人でできるけど、みんなヘッドホンで違う曲を聴きながらフォークダンスはできないぞ。まあ、スピーカーつなげば良いんだけど。入院のお見舞いって良いかもしれないね。

「T-1 WORLD CUP」といいます。デザイナーがデザインしたTシャツをサイトで売って、その購入数で競おうという企画です。その規定課題を「iPod」にしたのは、後から思い返して「ああ、あれは2005年だったよね」って時代性を感じられて、さらにみんなが喜んでくれるものがいいなと思った結果なんですね。さっき話した、無料とビジネスの境界線のあいまいさを、iPodを使うことで出したかったということもあります。

2015年、iPodはどうなっているんだろう?