「勉強」特権階級を考える(1)

 梅田さんの議論に話を戻すと、アメリカの大学の博士というのが、正にこの「勉強」特権階級だと思う。アメリカだと、博士を取ったらその人の給与は博士用の給与体系。だから、博士レベルでパフォーマンスを見せられなければ、その人はクビ。理論物理の博士号を取って、教授になれなかったら、中途半端な仕事がなくてタクシーの運ちゃんするしかなかったりする。それと比べると、日本の博士は博士取らずに入社した同年代の人と同じ給与体系が殆どだから、優秀な人にしてみれば不満だし、優秀でもない人にしてみれば、皮肉な意味では幸せなのかもしれない。それでも、就職に際しては逆差別がある訳だけど。こういうはっきりした階級制が本当に幸せなことなんだろうか?そう考えると、日本の方が実力主義という面もあるのかもしれない?