「アビエイター」THE AVIATOR (2004)
- 169 分
- 監督: マーティン・スコセッシ Martin Scorsese
- 出演:
- レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio ハワード・ヒューズ
- ケイト・ブランシェット Cate Blanchett キャサリン・ヘプバーン
- ケイト・ベッキンセイル Kate Beckinsale エヴァ・ガードナー
- ジュード・ロウ Jude Law エロール・フリン
- アレック・ボールドウィン Alec Baldwin ホアン・トリップ
- ジョン・C・ライリー John C. Reilly ノア・ディートリッヒ
- アラン・アルダ Alan Alda オーウェン・ブリュースター上院議員
- ディカプリオのハワード・ヒューズは、思ったより良かったかなあ。なかなか良かった。169分もあると、さすがに満腹感あるね。でも、スコセッシ、いつもながら長いよ。こういう伝記映画、「レイ」もそうだったけど、一生全てを描く必要あるんだろうか?一人の役者が演じられる範囲で無理せずやってもいいんでは、という気もする。
- 映画、飛行機、女優。これで映画にならない訳はない。貧乏人は「三つのうちどれを取るべきか?」などと考えがちだが、大金持ちは当然全部手に入れる。ハワード・ヒューズ、キャサリン・ヘプバーン、エヴァ・ガードナー、エロール・フリンときら星のような伝説の人々のドラマなので、どの役者もこれはやりにくかっただろうなあ。キャサリン・ヘップバーンのあの早口には笑ってしまったけど。でも、ハワード・ヒューズを袖にするんだから、キャサリン・ヘップバーンもさすがとしか言いようがないなあ。結局、彼女のシーンは、全部本人に置き換えて想像しながら見てたなあ。その意味では、全然似ていないのがディカプリオだけ。
- 飛行機のシーンはみんな迫力あったなあ。飛行機はやっぱり美しいねえ。どこまで特映なんだろう?飛行機を見てるとドキドキするのは、やっぱり、落ちないかな?と思うからなんだけど、この映画ではやたらと飛行機が落ちるので、見せ場が山ほどある。なんでこんなに落ちても死なないんだ?と不思議なくらい。
- Howard Hughesがどんな人か知らないで見たら、これってあんまり面白くないのかも。キャサリン・ヘップバーンもエヴァ・ガードナーも、お、けっこう似てるじゃん、と喜んでみるような映画だからなあ。キャスティングするときに、ハワード・ヒューズ含めて、誰もが知っている人の役だけに似せるか、似せないか、という葛藤はあったのだろうけど、そっくりさんに徹させたというのは、正しい。ただ、一番肝心のディカプリオは外せなかったと。若い頃の一途さというのはディカプリオでも良く出ているんだけど、怪しい世界に入ってくるところは、ハリウッドスター並みのクールでエレガントなハンサムガイだから良いので、ディカプリオじゃないんだよなあ。どっちかというと、むしろ、キアヌ・リーブスなんかの方がこの役は良かったんでは。
- 彼は晩年は隠遁生活に入っていて、死んだときに本人かどうか確認するために指紋を調べなければならなかったんだって。そういう怪しげな狂気みたいな部分、ディカプリオも熱演なんだけど、何か不気味さがもう一つでなくて、身近に感じられすぎるんだよねえ。あの引き籠もりも、なんか、わかりずらかったというか、本当はもう少し何かもっとうまい見せ方あると思うのだけど。やっぱり、一生全部描くというのは無理で、シナリオの練りが足りないんだろうなあ。だから169分になるんじゃない?「市民ケーン」でも119分ですよ。やっぱり、50分長い。
- 怪物だった訳だから、そういう雰囲気がないとなあ。多分、彼のこと書いた本の方がゴシップとしても超一級で面白そう。実はペーパーバック持ってるのだが、積読になっている。見え張らないで、和書でなんか読んでみようかな。
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