第三の男 (1949)

第三の男 [DVD]

第三の男 [DVD]

  • 105 分 イギリス 東和=東宝公開 1952/09 公開
  • 監督: Carol Reed
  • 製作: Carol Reed David O. Selznick Alexander Korda
  • 原作: Graham Greene
  • 脚本: Graham Greene
  • 撮影: Robert Krasker
  • 音楽: Anton Karas
  • 出演:
    • Joseph Cotten
    • Orson Welles
    • Alida Valli
    • Trevor Howard
    • Bernard Lee
    • Geoffrey Keen
    • Ernst Deutsch
  • ¥500DVDが出ていたので、買っておいたのを見る。この音楽って、サスペンスのストーリーとのギャップを狙ったんだろうけど、何かうるさい。風邪ひいて、くらくらしながら見てるので、わざわざ画面を斜めに傾けたりされると、こっちがふらふらしているんだか、何なのか分からない。ウザイ。
  • これは、オーソン・ウェルズが大好きな、いかにも彼がやりたがりそうな役柄だなあ。最初から最後まで彼が話の中心なのだけど、途中でどんでん返しがあって、そこからはもう彼の見せ場。ジョゼフ・コットンも嫌な役回りの2枚目。でも、アリダ・ヴァリが出ているから、満足。
  • 戦後の四分割統治時代のウイーンの話とはいえ、何か、脇役がイヤーな感じの怪しい人が多い。あの男爵とか。話もイヤーな感じ。ペニシリン横流しやってるとんでもない野郎、そのひどい野郎でも愛人は愛人だからと未練を残す情婦、その嫌な元親友の野郎を警察に売り飛ばしつつもその愛人に恋慕たらたらの男、の三角関係。最後の有名な並木道のシーンも何か見ていて寒かった。グレアム・グリーンの脚本がこういう苦くて嫌な世界といえば、それまでなのだし、イギリスっぽいと言えばそうかもしれない。でも、こういう話なら、アリダ・ヴァリはもう少し悪い女として描かれていて欲しいし、主人公がハリーを売るところも病院で子供を見せられたからではなくて、何かドラマとして説得力がないと。小説としてはそれでよいのかもしれないけど。まあ、ハリウッド映画ではなくて、イギリス映画なのだけれど。でも、確かに、これは後味悪いな。
  • でも、この500円DVDって、どういう仕組みなの?著作権が切れているから、フィルムからおこせばこういう値段で商売できてしまう訳?不思議だ。
  • ちょっと調べていたら、 「著作権の「危機」って何だ」山形 浩生(評論家)というページにを見つける。さすが、良いこと言っている。イギリスは映画の著作権50年なのかも?それなら、話が合うが?困ったときは、…。そうだ、ここは「はてな」じゃないか!