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『大菩薩峠』 (1960) 105 分
- 初公開年月 1960/10/18
- 監督: 三隅研次
- 製作: 永田雅一
- 原作: 中里介山
- 脚本: 衣笠貞之助
- 撮影: 今井ひろし
- 美術: 内藤昭
- 編集: 菅沼完二
- 音楽: 鈴木静一
- 助監督: 井上昭
- 出演:
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2004/09/24
- メディア: DVD
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- この三連休は『大菩薩峠』のDVD-BOXを見ることにする。昔のユーロスペースでやった三隅研次特集で第一部、竜神の巻までは見たのだが、完結編を見損ねたままになっていたので、全部通してみたかった。
- まず、第一部。いきなり、冒頭の場面から斬る。何故か?と云う問いはなく、ただ斬る。斬るというのは考え抜かれた結論としての行為などではなく、それそのものが問いなのだ。机竜之介の刀は問う。
- 何を問うのか?剣の道というが、では剣は何故この世に生まれたのか?悪は、力は何のために存在するのか?この力は何者と対峙するが為か?無明の闇を刀は斬る。刀は問う。
- 市川雷蔵と中村玉緒だけ眉毛書いてるみたいだ。メイキャップからして他の人物とは差別化してる。眠狂四郎はエンタメ色がもっと強いのだが、ここでの机竜之介はもう全く救いがない虚無的な悪人で、市川雷蔵のニヒルな時代劇の極北。玉緒ちゃんの悪女ぶりも憑き物のよう。改めて目を奪われるのが、山本冨士子の美しさ。
- この時代の撮影所システムあっての、この時代劇の美しさ。端正な画面、見事な明暗のコントラスト、照明の演出、空間の妙。
- 作者: 中里介山
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/12
- メディア: 文庫
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- 作者: 中里介山
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 文庫
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