『巨人と玩具』1958年 監督:増村保造 主演:川口浩 野添ひとみ

    • 見たい映画は大体見たし、まだ見ていなかったDVDを見るのに精を出すことにする。まず、これ。冒頭のタイトルの配色からモダンで格好良い。最初から最後まで、セリフの早いこと早いこと。このいつも何かが過剰な感じが、いかにも増村保造の映画という感じ。こんなに早口のスピード感のある映画はそれまでなかったのでは。今見ていると、いわゆる、イタイところも満載だが、イタさが痒くなる前に話が進んでいくと言う感じで、苦にならない。野添ひとみ、かわいい。でも、あのステージのどこがJAZZなんだ?笠置シヅ子かと思った(ジャングルブギは「酔いどれ天使」で1948年)。隊長、熱い。会社の売り上げグラフからして、何か無茶苦茶モダンアートっぽくて格好良い。アグファカラー良い。
    • http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD25772/story.html
    • 今、これ見ながら書いてたけど、違う、違う、サムソンとヘラクレスじゃないっつうの(笑)。隊長がワールドで敵はアポロとジャイアンツ。何で、こういう間違え方するんだろう?不思議だ。何か虎の巻を見て映画見ないで書いてるのかな。でなきゃやってらんないだろうし。
    • あの宇宙服かわいい。他の野添ひとみの衣装もかわいい。かわいい、かわいい、って何言ってるかというと、今や見かけられないクラシックな正統派のお人形さんのアイドル衣装。キャラメルの宣伝に虫歯の女の子、と言う設定も馬鹿馬鹿しくて良い。動物と奨学金と宇宙服、結構今でも面白いかも。今なら、ペプシコーラとコカコーラみたいなものか。でも、動物、というのは結構大胆(笑)。猿とか当たっても困る(笑)。でも、ネットオークションでも最近プロショップは動物出品OKなんだってさ。ああ、あの宇宙服欲しい。昔、怪獣大百科みたいな本に怪獣の着ぐるみの作り方が書いてあったんだけど、シーツを2枚張り合わせてペスター(蝶みたいな石油怪獣)を作るとか、カネゴンの作り方とか、今にして思えば、そんなモノできるわけがないだろうというかなり無茶苦茶なものだったけど、子供の頃作ってみたかった〜。さすがに作れなかったけど。怪獣の着ぐるみの衣装を昔来日したときにデビッド・ボウイが買って帰ったらしい、っていうのが、『東京おとなクラブ』に昔出ていて尊敬したなあ(私はどういう基準で人を尊敬するのか?)。
    • ヒゲゴジラの写真家の先生(伊藤雄之助)もなかなかベタなキャラでよい。高松英郎の上司も、これが同じ増村保造作品でも”黒の試走車(1962) ”になると笑えないのだけど、これはコメディなので(本当にそうか?と言う一抹の微妙な不安)三割やりすぎという感じでなかなか強烈。
  • PS.ググって見たら、ペスターカネゴン作ってるよ、この人たち!いいなあ、楽しそう!