輝ける青春

    • 監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
    • 今回、見た中で最高の傑作。(『夜よ、こんにちは』は、切符買えなかったので、この秋に本当に公開されると信じて‥‥。最近は本当に一般公開してくれるのか、不安。)
    • イタリア大河ドラマの法則:
      • 1.イタリア人は家族を大切にするし大家族。
      • 2.イタリア人は、何はさておき、恋、恋、恋。
      • 3.イタリア人はとにかくよくモメる。
      • 従って、夫婦にn人の子供がいると、最低n+1個のラブストーリーが発生する。n+2_C_2通りの家族の組み合わせでモメごとが生じうる。さらに、孫の第三世代まで進むと、n*n+n+1個以上のラブストーリーとn*n+n+2_C_2個以上のモメごとが生じうる。よって、366分見終わっても、話が早すぎるのではないか、ダイジェスト版を見ていたのではないか、という気がする。でも、肉体的には疲れ切って、こういう下らないことしか思いつかなくなる。
    • 政治を長々と議論するようなセリフは殆ど出てこない。しかし、政治に向かって動き出すきっかけとなるような社会的不正や経済状況を語る言葉やシーンは出てくる。だから、傷つきかけた夢や理想や書物を救うために、全員が力を合わせて一つになって働くことができた1966年から話が始まっている。
    • しかし、同じ理想を共有していたはずの若者たちが、次第に違う道をたどり始めることになる。違うアプローチを、違う世界に答えを求めるようになる。スウエーデンに予定通りに行けた者、別の道で後から一人で行った者、行かなかった者、たどり着けなかった者…。追われる立場になった者、追う立場になった者、追う立場になった者を追う立場になった者、行方も分からなくなった者、…。
    • マッテオは何故自殺を選んだのか、ジュリアは何故テロリストになったのか、ニコラは何故二人を行かせてしまったのか、それは映画とは別の形で考えるべきことかもしれないし、誰もが知っていたことなのかもしれないし、今問うても仕方ないことなのかもしれない。この映画は、そこを理屈っぽく分析しようとはしないが、しかし、決して目を背けて通り過ぎようとはしていない。過去を美しい時代として語るだけで終わろうとせず、そこから今までの時代を一つの家族を通じて結びつけて描こうとしている。だから、この映画は単なる感傷以上のものを見る者に与えるのだと思う。
    • http://www.ita-bol.com/bol/main.jsp?action=vidscheda&ean=801000957314 …。イタリア語わからん!日本語字幕版、せめて英語字幕なら買うんだけど。
  • 合計461分。=7時間41分。今日は2本とも上映終了後に、関係者の挨拶がある訳でもないのに、拍手が巻き起こった。称賛に値する2本だったと思う。今年は、レベルが例年にもまして高かったと思う。
  • 長谷川和彦連合赤軍の映画は本当に実現するのだろうか?