また、マノエル・ド・オリヴィエラにやられてしまった!と言う鮮やかなラストシーン。何故?と問いかけたくなるが、理由など多分つけようもなく、事件とはそういうものだ、と言うしかないようなあっけなさで、衝撃が我々に刻印され、呆然とまた席を立つことになる。しかし、そんな事件が映画の中でしょっちゅう起こるものでもない。こんな、でたらめと言ってみたくなるような、大胆な終わり方が何故許されるのか?