ZAZEN BOYS@日比谷野外音楽堂

 素晴らしかった!17時半開始、終了20時ちょい前。

セットリスト:
Ichiro's dream
Idiot Funk
Honnoji
WEEK END
HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
DARUMA
TANUKI
You make me feel so bad
安眠棒
MABOROSHI IN MY BLOOD
IKASAMA LOVE
ASOBI
MATSURI FREE SESSION
KIMOCHI
COLD BEAT
Friday Night
Riff Man
(アンコール)
The drifting/I don't wanna be with you
Sabaku

 梅雨真っ盛りで、連日絶賛降雨中ですが、その中でも今日は「雨の特異日」で、6月28日の降水確率は東京で53%なんだそうだ。降るだろうな、と思ってチケット買ったし、明日は降るんだろうな、と思っていたが、やっぱり降った。終わったら、きれいにあがったけど。
 日比谷公園に近づくにつれ、既にもう傘をさしていない人がどんどん目につくようになってくる。知らない人は何だと思うだろうなあ(笑)。出がけに、モンベルのちゃんとしたポンチョにするか、100円ショップの使い捨てにするか悩んだけど、結局100円ショップの使い捨てにした。一度広げると、濡れた物持って帰るの大変なんで。大きなビニール持って来てた人も多かったな。同じこと考えた人は多かったみたいで、見渡すと会場は真っ白、白装束集団状態。使い捨ての白いレインコートが9割くらいでは。後一割くらいは気合いの入った雨具。ポンチョにしたけど、レインコートの方が良かったかな。レインコートだと腕まで隠れるんで、蒸し暑いかな、と思ってポンチョにしたけど、ある程度足下まで濡れるの防げるんで、長めのレインコートにすれば良かったなあ。帽子被らない人なんで、タオルを頭に被って庇にして、ポンチョ被ってた。雨具だけだと、眼鏡はつらい。
 オープニング、Televisionの"Marquee Moon"で向井・吉田登場。もう、この名曲をかけてくれただけで嬉しくなってしまった。こうしてこの場で聴くと、成る程、ZAZENっぽい。なんでそんなこと気がつかなかったのか、馬鹿馬鹿馬鹿、俺の馬鹿、と思うくらい。いっそカバーしてくれないかな。そういえば、FUJIのPatti Smithのバンドは、当然Tom Verlaine入りなのかなあ?1992年の再結成来日公演、読売ホールだったなあ・・・。
 話逸れてしまった。ステージは、通常のステージにリングのようなステージを乗っけた形。ステージが高い分、どこからでも見やすい。席はCブロックの前のほう、ステージ向かって左側だった。ここはどこでもよく見えるので、どこでも良いんだけど。
 2ちゃんねるから拝借してきた上のセットリスト見れば分かるように、「4」からの曲中心。でも、MATSURI FREE SESSIONがすごかった。「ASOBI〜MATSURI FREE SESSION〜KIMOCHI」の流れはやっぱりたまらない。ZAZEN、最強。完全に日が落ちて照明が映える中でのアンコールの流れもすごく良かった。
 バンドとしての一体感、4人で作り出す音が生き物のように悶える感覚、すごかった。でも、これをどう良かったと言おうとしても、音を丸ごと思い出せる訳でもなく、どう言って良いのかも分からない。本当にエクスペリアンス。
 ”DARUMA”に引っかけて言う訳ではないけれど、あのブレイクの多さって、「だるまさん転んだ」以外の何ものでもないよなあ。無茶苦茶にぶっといファンキーなベース、激しく複雑なドラム、悶えるギター、小気味よいサイドギターのカッティング、キーボードの空間的な響き、この気持ちよさは異常だ。でも、それが流麗に流れる気持ちの良い音楽を目指すのではなく、必死に流麗に吃ろうとする。どう考えても、普通にやれば単純に踊れる音楽になるはずなのに、ブレイクを多用して分節し、意地でも踊らせまいとする、その意志。「踊るな、聴け!」というと、本当に座禅みたいだな。「法被を着たレッド・ツェッペリン」とは、良く言ったもので、ほんとに"To be rock, not roll"だなあ。それが何故こんなにかっこいいのだろうなあ。
 9月に立川志らくCCレモンホールで一緒にやるそうだけど、見たくなってきたなあ。数日中に発表あるそう。