"Perfume"という事件
Perfume First Tour 『GAME』 [DVD]
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/10/15
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何が良かったのか?と言うと、これが困ってしまうのだ。もちろん、ファンの盛り上がり方と一体感がすごい、曲が良い、演出が良い、MCが良い、こうして並べるだけでも、まあ、それで良くなかったら何なのだ?と言う帰納法的な論理に落としてしまえば終わりなのかもしれないんだけど、それだけでは割り切れない、言い足りない、という気分が残る訳です。
今月はオッサン御用達の「MUSIC MAGAZINE」が"Perfume現象"なんて特集を組んでいて唖然としたんだけど、「BRUTUS」とか「週間アスキー」までPerfumeが表紙に登場している訳です。サブカルオヤジの私の中では、デジモノはデジモノ、サブカルはサブカル、音楽は音楽、みたいな、あれは別腹、これは別腹みたいな区分ができていたんですが、そういうところの雑誌がみんな表紙にPerfumeを起用してしまった訳です。いろんな所で、「Perfumeの魅力とは?」みたいなことを書いている人がたくさんいるし、私もなんか書いてみたりしたんですけど、結局、こうだと言い切れないんですね、少なくとも、今の時点では。
そのマジック。時代と言う概念そのものの現在進行形のあやふやさ。それが、今のPerfumeのおもしろさなのかな、と思います。テレビよりもネットと親和性や支持率が高いアイドルとしての存在のあり方、あーちゃんのトークのぶっちゃけと仕切りのうまさのバランス、"Perfume"という存在をファンと当人達とスタッフや周囲の人が一緒になって作っているというあり方、グラビアも見たことがない色気のない王道アイドル路線、ただのアイドルと言うにはあまりに完成度の高い音楽性やアートワーク、お笑いでもいけそうなトーク力、言い出すときりないですが、そういうケミストリー。Perfumeは、今、事件なのだ、と思います。
武道館見たいなあ。予想通り、抽選はずれたけど。