レッド(2) : 山本 直樹

レッド(2) (KCデラックス)

レッド(2) (KCデラックス)

 淡々と話は進んでいく。しかし、執拗さを通り越して事務書類的な律儀さで書き込まれる丸囲み数字の死亡順とカウントダウン。過去の事件に題材を撮った映画の回想形式なんて欺瞞だなぁ、と思う。若松孝二はこのマンガを読んでいると思うのだけれど、どんな感想を持つのだろうか。
 巻末の押井守との対談、押井守の回想が迫ってくる。最近、文庫にもなった四方田犬彦の「ハイスクール1968」と同様、学生運動の嵐をに高校生で経験した世代の微妙さが伝わってくる。
ハイスクール1968 (新潮文庫)

ハイスクール1968 (新潮文庫)