「オーディオ常識のウソ・マコト 続」 : 千葉 憲昭
続 オーディオ常識のウソ・マコト―デジタル時代の「よい音」の楽しみ方 (ブルーバックス)
- 作者: 千葉憲昭
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/20
- メディア: 新書
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要するに、CD以降、デジタル化されたオーディオには大した違いはない。デジタルというのは、0と1の2値化された情報なので、情報が伝わる限り劣化しない。と言うか、伝わらないと読めなくなる。ひっくり返して言えば、読める限り、デジタルは情報としては正しい。
しかし、実際のオーディオと言うのは、アナログを排除することが出来ない。入力と出力があるからだ。現実の世界はデジタルではない。現実のアナログの世界をデジタルに変換すれば、そこからは劣化も何もない完全な世界。しかし、最終的に出力しようとすれば、信号はデジタルのままでいることは出来ない。スピーカーはアナログだから。現実の音はアナログだから。
マイクも同じことだ。だから、オーディオも入出力に関しては、いくらでも遊ぶことが出来る。つまり、マイクとスピーカーとヘッドフォンについては。でも、遊べるレベルというのは、普通のユーザーにしてみれば、「たいした違いはない」と言うことでもある。
大体、予想はしていたけど、やはりiPodの低音特性はWalkman以下らしい。PCメーカーの作るものが、音楽をずっとやってきた会社には音質でかなう訳はない。Appleは、音声の処理LSIも他社から買っているはずだ。その意味では、そういう会社でも音楽プレーヤーを作ることが出来る時代になったと言うことだ。