「テルミン」を作ってみた
「大人の科学」という響きには幾分か怪しげな響きも混じっているかのような気もするのだが、それは心に曇りがあるということで、純真な子供のころの気持ちに帰れば、そんなこと思う訳はないのだ。でも、いい大人にはそんなこと出来る訳はなくて、口先だけ「ハイ、子供の気持ちに帰りました〜!」なあんて言ってるだけなんだよ〜、と高をくくっていたのだが、この「大人の科学 Vol.17 テルミン」を作り始めたら、こういう手作業で何かを作るというのをしばらくやってなかったんで、ついつい熱くなって、ガツガツ作ってしまった。写真を撮りながらでも30分かからなかったと思う。簡単なんだけどね。
他に必要なものは単三電池4本と、ドライバー。ドライバーは+の小さい奴。小さなネジを回すドライバーが必要です。100円ショップに行けばあるでしょう。
これが部品。アンテナがセロテープで何カ所か留められているので、アンテナを曲げないように気をつけましょう。多分、曲がってもあんまり性能には関係ないと思うけど。組み立てが不安な人は、部品を実際に組んでしまう前に、ネジは止めずに、どれをどこにはめ込むのか、最初に確認しておくと良いでしょう。
足をつけたら、次は基板です。間違えないように、基板にはポチ穴が非対称についてます。これに合わせればOK。ただ、ソケットのついた配線の引き回しに注意。上の図のようなところから出しておかないと、ソケットを突っ込むときに配線が届かなくなって、後でやり直しです。挙げ句にネジを止めたり外したりして、ネジ穴やネジ山を潰してしまうというのが、この手の工作で一番ありがちな失敗です(過去の幾多の失敗有り)。
スピーカーをリング付のねじで裏板に留めます。
ソケットを差し込みます。他のところからこのケーブルを出していると、届かなくなるかもしれません。こういうところで、乱暴にケーブルを扱って半田付けを剥がしたりしないように気をつけましょう。
リングとアンテナをネジで留めます。
スイッチをはめて、
カバーをすればできあがりです。
この赤がなんだかレトロなプラスチックの赤です。
で、鳴らしてみると、ひゅんひゅんいっているけど、ちょっと音が小さいです。単三電池を4本も積んでいるとは思えないです。アンテナのところで随分パワーが必要になっているんでしょうか。アンテナ自体の効率がそもそも低いんでしょうね、きっと。チューニングもこれからです。なんだか、お化けが出てきそうな音です。
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