核保有論議:中川政調会長「私は核武装反対論者」と釈明

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061017k0000m010035000c.html
 この手の自民党の発言は、どこまで本気で言っているのだろうか。ああいう発現をすればこういう展開になるというのは、誰でも分かる話だ。それでも言い続けるということにプロパガンダとしての意義や対外的なブラフとしての意義を感じているのだろうか?アメリカでも議論になっているのだから、こういうことを日本側でも何か言わないと、アメリカも本気で日米安保を遵守してくれないかもしれない、と言っているのだろうか。それとも、国民の反応を見るための観測気球なのだろうか。国民が結構賛成してくれるか、「よく言った」という支持がそれなりに集まると思って言っているのだろうか。いずれにしても、国民の反発は大したことはない、と舐めきっているのは間違いない。
 いずれにしても、核兵器はいきなりずどんと先制攻撃された瞬間に勝負がついてしまう。北朝鮮核兵器がそのレベルに到達しているか?という疑問はあるものの。核兵器は自衛のための兵器ではない。同じ理由で日本は空母を持っていない。従って、核兵器を持つなら、憲法第九条の変更が必要になると言うことだ。自衛的先制核攻撃なんてありえない。
 アメリカの傘の下で理想論の平和主義を説くのも欺瞞だと思うが、では、どうするのか?誰もが納得出来る答など多分ありはしない。