フィギュアスケートって面白いね。

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 全日本選手権、目が離せなかった。年齢制限で出場出来ない15歳の天才少女"Miracle Mao"こと浅田真央、国民的アイドル安藤美姫(18)、前回のオリンピック出場を逃した女王荒川静香(23)、前回オリンピック出場の勝負強さと表現力の村主章枝(24)、憎めない系のキャラの恩田美栄(23)、真面目そうな中野友加里(20)と、才能と個性がきら星のように並んでいる。ここまで完全に主役の感のあった安藤を、浅田真央があっという間に話題の片隅に押しやってしまった。18歳の若さが15歳の幼さにキリキリ舞いさせられるという、この非情で意外な展開。安藤美姫が主人公と思って読んでいたら、突然、浅川マヤみたいな女の子が登場して途中から主人公が変わってしまったみたいだ。23,4歳がベテランと言われ、「これが私の最後のチャンス」と思わせる厳しい勝負の世界。今日は何と言っても荒川選手の気力の充実ぶりは素人目にも凄かった。15歳の天才と23歳のベテランに挟まれて18歳が苦しむ、という、このスゲ〜女の園。面白すぎ。
 でも、得点が出るまでのところって、いつも音声切ってるんじゃないの?というか、外人で通訳いないだけだっけ?「落ち着きすぎてしまった」という(様な意味だったと思う)浅田真央、超大物。テレビの前で思わずずっこけてしまった。4年後もこの調子なんだろうか?それとも?
 最後にガッツポーズまで出たのに次々と抜かれて6位に終わった安藤は愕然としているのだろうか?安藤美姫、家族は母親と弟、って書いてあったけど、大変だよな、それじゃ。地元のトヨタがサポートにつくのはもう当然という感じ。でも、CMは松下だけど。でも、スポンサーじゃなくて社員というのはなんなんだろう?社員兼大学生というのも良くワカラン。
 それにしても、最終的に誰が選ばれるのか?結局、安藤、荒川、村主選手?個人的には、今日の演技の中では、中野選手、リングスピンなんか凄く綺麗で性格も良さそうだし、応援したい(つうか、単なる好み)。後は、荒川選手の気迫に惹かれるなあ。
 最近の大騒ぎでつられて見てしまったんだけど、フィギュアスケート、本当に面白い。何故面白いかというと、やっぱりスケートは失敗すると転ぶからだと思う。非情に残酷なんだけど、これは事実。浅田真央のジャンプが何回転かわからなくても、一番致命的な失敗は誰にでもわかる。しかも、こういう世界レベルの選手でも転ぶときはやはり転ぶ。人間とは思えない、妖精としか思えない華麗な技の数々が、余りに無様な転倒と紙一重のところで繰り広げられているというこのスリル。残酷だけど、みんなどこかで「ああ、転んだらどうしよう?」と思って見ているのは否定出来ないはずだ。ああ、明日のフリーが楽しみだ。