高松あれこれ(1)

 今週は高松に出張。生まれて初めての四国、生まれて初めての日本国内便の飛行機だった。で、どうだったかというと、なんだか物足りない。それほど何か驚きを期待していた訳ではないのだが、予想通りに驚きもないので、予想通りに物足りない。ということになると、何だか物足りないことよりも、予想通りで済んでしまうと言うところに何だか腹が立ってくる。
 まず、飛行機に乗るのにパスポートが要らないというのが、なんだかあっけなさすぎて面白くない。『一体、貴様はなんだって飛行機に乗ろうと言うんだ?どうも不審だ。この関所を通して欲しくば、身の証を立ててみろ?何か、前歴はないのか?何か怪しいものを持っているんじゃないのか?』というあの不快で腹立たしいPassport Controlがないと、何だかどうにも緊張感がない。ベルトを締めてくるのを忘れたようで、楽チンな筈なのに、むしろ落ち着かない。羽田も都心から近すぎる。さあ、いよいよ、わざわざ飛行機に乗るのだ、乗り遅れては大変だ、2時間前にはつかなくては、という緊張感がない。アメリカやヨーロッパなら、外国人だから国内便でもパスポートを見せることになるが、自国人は何も悩む必要がない。こんなに簡単でテロやハイジャック対策は大丈夫なのか?と心配になってくる。
 飛行機もさることながら、遊びに行った訳ではないので、高松の駅前エリアで狭い地域を毎日往復するだけで殆ど済んでしまったので、四国を見たと言うほど見たことにもならないのだが、それでも、何かもう少し四国ってこんなに違うんだ、という思いをしてみたかった。唯一、実感したのは、夜の早さである。7時を過ぎるともう駅前の商店街もどんどん店を閉めてしまう。夜8時というともう真夜中のような気がしてくる。えっ、もう1日終わりなの?という感じで、どうにも1日分の充実感がない。