小泉内閣総理大臣記者会見[衆議院解散を受けて]

　私は、今、国会で、郵政民営化は必要ないという結論を出されましたけれども、もう一度国民に聞いてみたいと思います。本当に郵便局の仕事は国家公務員でなければできないのかと。民間人ではやってはいけないのか。これができないで、どんな公務員削減ができるんでしょうか。どういう行政改革ができるんでしょうか。
　これができなくて、もっと大事なこと、最も大事なこと、公務員の特権を守ろうとしているんじゃないですか、国家公務員の身分を守ろうとしているんじゃないですか、反対勢力は。そういう既得権を守る、現状維持がいい、そういう勢力と闘って、本当に改革政党になる、自民党はなったんだということから、この選挙で国民に聞いてみたいと思います。自由民主党は郵政民営化に賛成する候補者しか公認しません。
　言わば、はっきりと改革政党になった自民党が、民営化に反対の民主党と闘って、国民はどういう審判を下すか聞いてみたいと思います。だから解散をしました。
　そして、この郵政民営化に賛成する、自由民主党、公明党が国民の支持を得て、過半数の勢力を得ることができれば、再度、選挙終了後国会を開いて、これを成立させるよう努力していきたいと思います。

　郵政民営化は本当に正しいんだろうか？と言う疑問はあるし、参議院で法案を否決されたから衆議院を解散するというのも無茶苦茶ではある。でも、このまま公務員にやらせておいてもしょうがないと思うし、衆議院の方が上なのに参議院で否決されたら法案が通らないと言うのも矛盾だと思う。でも、民営化すればいいのかと言われても正直なところよく分からないし、それでは二院制の意味がないと言えば、それもそうだと思う。小泉のやり方は強引だが、やり方自体はどうであれ、少なくとも主張ははっきりしている。それに対して、反対派や民主党の主張は、「小泉反対」以外まるで見えてこない。これでは、主張が分かり易いから、と言うことで、結構自民党イイ線いってしまうのではないか？それでは、郵政民営化について議論したことにならなくて、政治手法自体の議論で終わってしまい、本質的な民営化の議論がすっ飛ばされてしまうことにもなりかねないんではないだろうか？ワイドショー的なところだけが話題になり、政治問題の中身がすっ飛ばされてしまうんではないだろうか？

　これ読んで唖然。やっぱり民営化すべきなんだね。