半島を出よ (上)

半島を出よ (上)

半島を出よ (上)

  • 上巻、ほぼ終了。面白い。「コインロッカー・ベイビー」や「愛と幻想のファシズム」の頃は、小説が自分でコントロールできなくなるようなところまでぶっ飛ばそうとしていたのが、ここでは不気味なまでにコントロールした筆致だ。エクスタシーの追求から、不能の嘲笑へ?これから下巻はどう展開するのだろうか?このスケールは圧巻。久しぶりに「これが村上龍だ」と言う作品なのでは?