"News23" テオ・アンゲロプロス インタビュー

 スゴ録で撮った録画を見た。どこかで聞かれた質問にどこかで答えたような答えを返していた。「あなたの映画はカット割りをしないので、1シーンがすごく長いですね。」「アメリカ映画に対する反発だ。」「何故、あなたの映画は曇り空ばかりなのですか。」「最初に映画を撮ったときに曇り空だったのが潜在的に残っているのかもしれません」「何故、長回しなのかは、さんざん聞かれてきたでしょうから、聞きませんが、…。」「トニーノ・グエッラにも、なんでそんなにゆっくり珈琲を一滴一滴飲むのか?と聞かれた。私はゆっくり味わって飲むのが好きなんだ。」「今回は女性が主人公ですね。」「母に捧げようと思った。これは母の人生を描いた映画ではないが、彼女が生きた時代を生きた女性を通じて20世紀を描こうと思った。」
 これは、他のインタビューと同じような答えなので、もう彼が用意して持っている「セリフ」みたいになっているんではないか?インタビューの内容よりも、やはりテレビなので、彼が話している姿を見られるところが面白かった。インタビューというのは、当たり前だが、取調室の刑事の尋問に似ているなあ、と思った。したこともされたこともないけど。ジーンズ姿で、若々しくて、格好良かった。1時間半もインタビューに答えてくれたと云うだけあって、彼の誠実さが滲み出ていて良かった。メイキングの画像が少し入っていたけど、じっくり見てみたいな。後は予告編の映像かな?