「亡国のイージス」
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/07/16
- メディア: 文庫
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- 下巻478頁まで来た。何故、みんな、こんなに悩むんだ?悩んだ奴から死んでいったような気がする。上巻から下巻の最初くらいまでは、どんでん返しが相次いで、興奮度最高なのだが、段々みんな今さらながらに悩み出す。まあ、「何故、悩まない?自衛隊よ?日本人よ?」という話なのだが。悩みに目覚めて、割に簡単に突き抜ける制服組。立ち上がった後で、土壇場で悩みに目覚める現場組。これもありがちな構図か。でも、こんなに悩むか?例えば、これを翻訳してアメリカ人、特に軍人さんが読んだら、カルチャーショックを受けるのではないか?小説とは思いつつも、日本人はこんな風に考えるのか?とショックを受けて、『でも、確かにそれはそうだが』と一瞬思いつつも、『何故、こんな甘いことを考える余裕があるのだ、日本人は?』とショックを受けるのではないか?『彼らのメンタリティーは第二次大戦以降どうなってしまったのか?』と思うのではないか?日本人としては、半分分かるような気もしつつ、でもこれってアニメンタリティじゃないの?と思わないでもない。何にせよ、さあ、ラストスパートだ!