"SMiLE TOUR" Brian Wilson 東京国際フォーラム

golgo1392005-01-31









  • 感動。行って本当に良かった。
  • 最初はパーカッション含めて、メンバー全員前に集まって、ブライアンを囲む形でスタート。今日は"Don't worry , baby"をやってくれた。"Soul Searching"は無し。最新のアルバムではブライアン・ウイルソンっぽくないが、"City Blues"が結構気に入っているのだが、クラプトンがいる訳ではないし、その分他の曲やって欲しいなあ、と思っていたから、大ラッキーというところ。"Surfer Girl", "Wendy", "Please let me wonder"、いきなり名曲連発で最初から鳥肌が立ちっぱなし。幾らでも名曲があるから、出し惜しみなんて全く考える必要ないから、これはどうしたって最初から盛り上がる。バンドメンバーのコーラスがとてつもなく素晴らしい。メンバーはみんなブライアンの子供くらいの年じゃないだろうか。きれいにハモることの快感をとことん味合わせてくれる。前に全員一塊りになっているのが、何だか、浜辺のキャンプファイヤーで家族で歌っているみたいで、無茶苦茶良い雰囲気。だんだんメンバーが定位置に戻ってテンポアップ。前半の最後は"I get Around"だったかな?曲はまだ終わっていないのに、ブライアンが、ぷいと椅子を立って「ちょっとトイレ。」というか、学級崩壊の児童みたいな感じで、舞台の袖に一人ですたすた引っ込んでいく。その後は、バンドメンバーが、会長がいなくなったからやり放題みたいな感じで、ギターなんかハードロックみたいなフレーズまで弾きまくりで、ジャンジャン。一瞬、あのままブライアンがスタスタどこかへ徘徊して行ってしまって、行方不明になってしまったらどうしよう?という妄想が頭をよぎる(コンサートが続行不可能になるだけではあるが)。
  • ブライアンは赤のジャケットに、下はどう見てもジャージ(笑)。殆ど座りっぱなしだからとはいえ、誰かなんか言ってやれよ。楽だし、疲れないからってさあ、あれじゃあ、南カリフォルニアのファッション無頓着なただのオヤジだぞ。ロスのオヤジなんてあんな感じだけどさ。California, Beverly Hills, Brian Wilsonなんだから、回りが気を遣ってやれよ!と思う。ブライアンは最初から最後まで殆ど座ってキーボードとPCに向かいっぱなし。あのPCはなんだろう?曲目リストと、ひょっとして歌詞を出しているのか?キーボードは殆ど弾いていないと思う。手はずっと怪しい動きを続けていた。あぶない人と指揮者の中間くらいの変なアクション。でも、何となくその動きに大物感というか、自分の世界に入っている、という感じが漂う。最後の1回目のアンコールで途中からギター持って漸く立ち上がって前に出てきたけど、それ以外殆ど座りっぱなし。布を風で吹き上げて照明で炎に見せる仕掛けに手を近づけて、あっちっち、とか受けを取っていたくらい。
  • 休憩はダッシュで、トイレ奪取!喫煙所のトイレに開演前に目をつけておいたのが正解だった。しかし、喫煙所も一杯で、一本吸ったら気持ち悪くなりそうだった。あまりに前半良かったので、嬉しくなって、赤ワイン一杯。
  • 休憩含んでSMiLEパート。あの効果音まで含めてライブで徹底的に完全再現。こうしてこういう構成で聞くと、これはもう圧倒的なコンセプトアルバムなんだ、ということがしみじみとよく分かった。いくつかの曲が一連の流れに乗った組曲という感じ。これは、この前後の3分間のポップスとは明らかに違う美学の世界。でも、これは当時のレコード会社にしてみれば何を言っているんだという感じだったのだろうな。 バラバラにしていくらでも売れるじゃないか?みたいな反応だったのだろうか。今聞いてみると、やたら奇妙な効果音が多くて、これはこれで何とも言えず楽しいのだが、感動するのはそこではなくて、メロディーやハーモニーだったりするので、何回も聞いているとギミックの部分がうっとおしいというか、こちらに心のゆとりがない、美味しいところを早く出せ、ポイントを明確に主張しろ、の何事も成果主義の世の中に生きる人間のゆとりの無さかなあ、と自分に対して反省してしまう。最後の"Good Vibration"で、バックホーンのメンバーが音頭を取って、会場総立ち。
  • 一応アンコールのような形で、"Help Me Rhonda","Barbara Ann","Surfin' USA","Fun Fun Fun"。この辺は会場総立ち。もう一度出てきて、"No More Rockn'rollだよ、(はいはい、静かにして)"とMC,"Love And Mercy"で締めた。
  • あんまりプラプラしていなかったから、有名人気づかなかったけど、一杯いたんだろうなあ。客層は年配のおじさんから結構若い人までいた。思ったより若い人多かったような気がする。まあ、当然洋楽マニアみたいな感じの子、多かったけどね。結構、スーツ姿のサラリーマン多かったなあ。
  • ホーンセクションのメンバー一人、日本公演前にバカンスで津波で行方不明なんだって。募金ボトルがおいてあったので、気持ち寄付。確か、ビーチボーイズのメンバーで溺死した人いなかったっけ?なんか、水に祟られているのかも。
  • 東京国際フォーラム、仕事でしか行ったこと無かったけど、結構見やすい良い会場だった。席も1Fの前半分の後ろの方、左端だったけど、ブライアンの表情まで見えた。やっぱり良席は良い。ただ、ステージ後ろの照明とブライアンと一直線の席だったので、照明が水平打ちすると、直撃、ブライアンが後光に包まれる、というポジションだったので、前半は目が疲れて涙が止まらなかった。それとも、花粉?感動?
  1. Set List 2005/1/31 東京国際フォーラム

Surfer Girl
Wendy
Add Some Music To Your Day
Good To My Baby
Please Let Me Wonder
Drive In
And Your Dreams Come True
Your're Welcome
Sloop John B
Desert Drive
Dance Dance Dance
Don't Worry Baby
California Girls
God Only Knows
Forever
Good Timin'
I Get Around
Sail On Sailor
Marcella
(ここで15分間の休憩)
SMiLE
(以下、アンコール)
Do It Again
Help Me, Rhonda
Barbara Ann
Surfin' U.S.A.
Fun Fun Fun
(アンコール2回目)
Love & Mercy