香港旅行記(5)

 四日目=12月22日。前の日は、結構、ワイン飲みました。ホテルの地下のバー、ワイン飲み放題みたいな事やっているんだけど、他に客がいないw 帰った方がバーテンは嬉しいのか、嬉しくないのか。ひたすらiPhoneいじりながら、飲んでました。部屋でやるよりは良いかもしれんけど、居心地の悪さを堪能しましたよ。

 朝飯はホテルのスタバ。楽ちんなので、一択。

 昨日の深水埗で結構げっそりしたので、香港島へ。大陸側は、やはり中国です。香港島側は、外人も多いし、アジアの金融中心なので、やっぱり雰囲気違います。今度来るときは、香港島側に宿取りたいな。まあ、地下鉄使えばすぐなんですけどね。

 地下鉄で中環駅へ。ブラブラすると、国会とその前にそびえ立つHSBCの高層ビル。どう見ても、HSBCの本社ビルの方が偉いです。見下ろしています。この小さな地域が国として生きていくためには、図抜けた企業/産業が必要で、それはこの資源と土地の少なさからしても、金融と貿易しかありえないのだと思います。その国が、英国領から中国領へ、というこの大変化をよくぞ乗りきったものだと思います。


 この公園の辺りも、公衆電話はWiFiステーションになっていました。もう公衆電話なんて誰も必要としていないけど、こうしてWiFi基地局として活用されるなら、それは意味ありそうですね。狭い地域で過去のインフラが重くないだけに、時代の変化に対していち早く対応出来るのだと思います。こういうのは、今後増えていくのかもしれません。この辺は、個人的に大変興味深かった。

 で、香港公園に行きました。基本、一昨日のトリムカーの駅の先なんですけど、イメージとしては、西新宿の地下道を全部2階の遊歩道にしたような分かりにくさと思ってもらえば、良いです。この辺の高層ビルの未来感、パネえっす。


 香港公園はWiFiフリーで使えて、全面禁煙で、良いとこです。池の水も澄んでいるし、亀が天下を取っています。



 ここには茶具文物館という茶道の小さな博物館があります。香港で観光しようとすると、大体こんなささやかな感じです。でも、視点がなかなか面白い。それは、この小さなエリアが生き残るための知恵でもあったのだと思います。茶具文物館は、御茶の各種作法と茶器の展示、加えてお土産物屋です。日本の作法ほど求道的ではなくマナーという感じです。ここは、結構衛生観念の普及に政府が力を入れている感があります。まあ、「香港型」という言葉のインパクト、凄いですよね・・・。本場感出ちゃいますからね。写真撮れなかったけど、茶器はどんどん茶器でなくなっていく感があって、楽しかったですね。ここもお土産物としては割に安くて安心感あるんじゃないでしょうか。こういうもの欲しい人にとっては。



 この公園の中には、温室の植物園もあります。地味でしたが、植物園って好物なので見て回りました。サボテンがなかなか。こうして無理すれば、熱帯植物まで育てられるのが、沖縄と一緒。




 ぶらぶらしながら、観鳥園へ。蛙は、やっぱり水辺の王様です。亀も役目を分かっている、というか、人を歯牙にもかけていません。カメラ目線です。


 この観鳥園なんですが、鳥小屋はいるのかどうか分からないような感じです。

しかし、この大きなネットエリアがスゴい。結構高いところに遊歩道が作られているので、下を見るとクラクラします。直接網無しに見ることができるので、やっぱり楽しいです。香港は本当に鳥好きです。








 ここで鳥を堪能して、昼飯。金融街のビルのグランドフロアで2itemみたいなのをビールと。

 腹ごしらえした処で、香港島・中環の古書街を目指すことにしますが、途中でOccupy Wall Streetの香港版が先ほどのHSBC本社の裏手で。無理矢理排除しようという雰囲気はなかったです。実際、昼間だからなのか、このテントにも殆ど人はいませんでした。HSBCとか、金融業界の人にしても、ユーロ危機やら、この状況は自分たちにとっても訳の分からない危機で、ある意味自分たちが一番困っているから、幾ばくかの共感を持ってこれを許しているんじゃないでしょうか。



 この辺はリッチなお店が。

 やはり、一々絵になる感じです。



 古書街に近づくにつれ既視感が。これって、せせこましくしたSFの中華街だよな、という本末転倒した独り言が口をつきました。坂、物と人の密度。空間を惜しみ、物を積み上げ、その密度を介することもなく、セールストークをまくし立てる。とても香港らしい雰囲気のあるエリアです。古書街とはいっても、本など全然無くて、骨董品屋ばかりです。坂に沿ってエスカレーターが走り、そのエスカレーター沿いにはいかにも観光客目当てのバーやお洒落なレストランが軒を並べます。良い感じです、この辺。活気があります。








 ちょっと買い物をして、日が暮れましたが、隣の湾仔(ワンジャイ)エリアにも行って見ました。この辺は歴史的な建築物の保護で観光地化目指しているみたいです。でも、庶民的な町並みに埋もれがちな感じでした。日が暮れていたので、まあ、雰囲気だけという感じでした。





 駅の反対側がちょっと妖しげな繁華街。ここで夕飯食べました。夜の蝶的なお姉さんが呼び込みしていたり、なんか、異国っぽいです。




 で、飯食って、ホテルまで戻って、近くの市場覗いて、ビール飲んで寝たのかな。まあ、そんな一日でした。




 次の日は、早起きして向かいのマックで朝飯食べて、朝7時半くらいに送迎が来て、空港行って、空港で買い物して、飛行機乗って、成田で晩飯まで食べて帰った。まあ、一日移動で潰れちゃうね。中途半端感と引き替えに時差ぼけはないけど。
 そんな香港旅行でした。