「君に届け(9)」: 椎名 軽穂

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

 ピュアすぎて、なんだか、読んでいると顔が真っ赤になりそうで、ドキドキして、夕日に向かって走り出したくなるような気分というのを久しぶりに堪能しました。オッサンには目映すぎます。これほど主人公を応援したくなってしまうというのは、すごい。謙虚というんじゃなくて、自分の大切さ・かけがえのなさみたいなものが実感できないというのは、今誰もが抱えている気持ちだろう。その心理を丹念に暖かく追っていくのがいいんだよな。現在進行形の王道名作だな。